このようなお悩みを解消します。
本記事の内容
- 提出物を出さない子の解決方法
- 提出物を出さないとどうなるのか
- 提出物を出さない子への親の対応
- 親がやってはいけない対応
本記事の信頼性
この記事を書いている僕は、塾の講師や家庭教師として数百名の生徒を指導してきました。
提出物を出さない子に対して、正面から何かを言っても反発されるだけです。
この記事では、提出物を出さない子の気持ちや、出すようにする方法について解説します。
この記事を読み終えると、お子さまに提出物を出させる方法を理解でき、実践することで、提出物を出すようになります。
それではさっそく本文へ行ってみましょう。
提出物を出さない子の解決方法
- 理由を聞く
- メリットを伝える
- デメリットを伝える
提出物を出さない子の解決方法①:理由を聞く
まずは、お子さまに理由を聞きましょう。
ここで大切なのは、話す姿勢を整えさせることです。
なぜなら、話す姿勢が整っていないと「また提出物の話か。めんどくせーな」と思われて反発されるからです。
まずは雑談などから入り、お子さまと打ち解けましょう。
その上で、「そういえば提出物出してないみたいだけど、何かあった?」と聞くと良いですよ。
おそらく本心を言ってくれます。
「面倒だから」と言われた場合は、共感しましょう。
その上で、次のメリット・デメリットを伝えるのです。
因みに、提出物が遅れた時の成績への影響や解決方法については、以下の記事で解説しています。
提出物を出さない子の解決方法②:メリットを伝える
提出物を出すことのメリットを伝えましょう。
ここで大切なのは、親であるあなたにとってのメリットではなく、お子さまにとってのメリットを伝えることです。
- 先生からの評価が上がる
- 良い高校・大学に行ける
- 将来楽になる
これらは親にとってのメリットであって、お子さまはこれらのことにメリットを感じていません。
ですので次のように伝えましょう。
- 友達と遊びやすくなる
- 将来、大好きなゲームをやり放題になる
- 美味しいご飯を食べられる
これらは、お子さまにとってのメリットですよね。
やることをやっていれば誰にも何も言われない為、友達と遊びやすくなります。
勉強を頑張って良い高校・大学に行けば、お金を稼ぎやすくなるため、ゲームをする時間も取りやすいです。
提出物を出して親の機嫌が良くなれば、夕食が今より豪華になるでしょう。
このように、お子さまにとって直接的なメリットを伝えましょう。
提出物を出さない子の解決方法③:デメリットを伝える
メリットを伝えた上で、対比させるようにデメリットを伝えると良いですよ。
なぜなら、最初に提示したメリットとデメリットを比べて、自分にとってどちらが得かをお子さまが考えるからです。
またメリットは一気に話しても良いですが、デメリットを話す際は、20秒に一回はお子さまに話を振ってください。
そうしないとお子さまからしたら「結局それが言いたかったのか」となります。
話を振らなければただの説教になってしまいます。
会話を意識しましょう。
提出物を出さない子の解決方法
①理由を聞く
②メリットを伝える
③デメリットを伝える
提出物を出さないとどうなるのか(デメリット)
- 孤独になる
- やりたいことができなくなる
- お金がなくなる
提出物を出さないとどうなるのか①:孤独になる
提出物を出さないと、孤独になることを伝えましょう。
なぜなら、日本人は「孤独」を過度に怖がるからです。
話の流れは以下の通りです。
年齢が上がるにつれて、周りの人達は提出物を出すようになる。
人は自分と同じような人間を好むから、あなただけ提出物を出していなければ、距離を置かれてしまう。
良い意味で目立つ人には良い人が集まるけど、悪目立ちする人には誰も集まらない。
そうして孤独になる。
だから提出物は出した方が良いよ。
「出しなさい」ではなく「出した方が良いよ」と言うことで、お子さまに考えさせることができます。
提出物を出さないとどうなるのか②:やりたいことができなくなる
提出物を出さないと、やりたいことができなくなることを伝えましょう。
話の流れは以下の通りです。
提出物を出さないと、先生のあなたへの対応が悪くなる。
そうなると、休憩時間に呼び出されて怒られる可能性がある。
そうやって自分の立場がどんどん不利になっていき、やりたいことがどんどんできなくなっていく。
だからやりたいことをやるためにも、提出物は出した方が良いよ。
お子さまが好きなことを例に挙げて話すと、より効果的です。
提出物を出さないとどうなるのか③:お金がなくなる
提出物を出さないと、お金がなくなることを伝えましょう。
話の流れは以下の通りです。
あなたにとって提出物を出すことは、学校生活における義務。
義務を果たせなかったら報酬は得られないよね。
今はまだ中学生(高校生)だから、報酬は成績だけど、大人になったらお金になるんだよ。
だから、大人が義務を果たさなかったらお金がなくなってしまう。
将来お金がなくて生活できなくなるのが嫌だったら、今の内に義務を果たす練習をしとこう。
別にテストで80点以上取ってとか言わないから、提出物くらい出しとうぜ。
こういう話は、柔らかく話すのがポイントです。
また最後の一文を付け加えることで、提出物を出すことの難易度を相対的に下げています。
提出物を出さないデメリット
①孤独になる
②やりたいことができなくなる
③お金がなくなる
提出物を出さない子への親の対応
- 出すメリットを伝え続ける
- 出さないデメリットを伝え続ける
- 一緒にやる
提出物を出さない子への親の対応①:出すメリットを伝え続ける
提出物を出さない子に対しては、出すメリットを伝え続けましょう。
なぜなら、メリットを伝える回数が多ければ多いほど、お子さまが考えるようになるからです。
自分にとって何が得なのかを考えさせることが重要です。
提出物を出さない子への親の対応②:出さないデメリットを伝え続ける
メリットに合わせて、デメリットも伝え続けましょう。
またメリット・デメリットについて伝える時は、毎回同じ話をするのではなく、新しいことを伝える必要があります。
ですので、毎日お子さまにとっての提出物を出すメリット・デメリットを考え、メモしておくと良いですよ。
そしてそれを、お子さまが最もメリットを感じる形で伝えるのです。
これについては、親御さんにも練習が必要です。
提出物を出さない子への親の対応③:一緒にやる
お子さまと一緒に提出物をやるのも1つの手段です。
なぜなら、子どもの多くは「親は口だけ」と思っているからです。
子どもに限った話ではないですが、普段勉強していない人から「勉強しろ」と言われても、説得力がないですよね。
ですので、敢えてお子さまの前で仕事をし、「一緒に提出物をやろう」と提案するのです。
そうすると、お子さまも結構一緒に提出物をやりますよ。
提出物を出さない子への親の対応
①出すメリットを伝え続ける
②出さないデメリットを伝え続ける
③一緒にやる
提出物を出さない子への親のNG行動
- 禁止
- ご褒美
- 比較
提出物を出さない子への親のNG行動①:禁止
提出物を出さない子に対して絶対にやってはいけないのが、何かを禁止することです。
なぜなら、勉強そのものを嫌いになってしまうからです。
例えば次のようなことをすると、お子さまは勉強を嫌いになります。
- 提出物を出さなかったらゲーム禁止
- 提出物を3回以上出さなかったらお小遣いなし
- 提出物を出さなかったら部活をやめさせる
これらのことをすると、結局勉強をやらなくなるため本末転倒です。
提出物を出さない子への親のNG行動②:ご褒美
提出物を出さない子に対して、ご褒美を用意するのは良くないです。
なぜなら、ご褒美が無くなった時にやらなくなるからです。
例えば次のようなものがNGです。
- 提出物を出したら1日3時間ゲームして良い
- 提出物を全部出したらお小遣い500円アップ
- 提出物をきちんと出せたら◯◯を買ってあげる
モチベーションを外的要因によって上げるのは、簡単ですが良くないです。
外的要因によって上がったモチベーションは、外的要因によって簡単に下がるからです。
内的要因によって上がったモチベーションは、内的要因によってしか下がらないため、なかなか下がりません。
ですのでご褒美で釣るのはやめましょう。
提出物を出さない子への親のNG行動③:比較
提出物を出さない子に対して、比較するのは良くないです。
なぜなら、比較されても絶対にやる気が出ないからです。
例えば、次のように言うのはNGです。
「◯◯君はいつも出しているんだから、あなたも出しなさい」
そもそもあなたのお子さまの人生に◯◯君は関係ないですよね?
ですので他人を持ち出してよく分からない比較をするのはやめましょう。
兄弟を比べるとどうなるのかについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
提出物を出さない子への親のNG行動
①禁止
②ご褒美
③比較
まとめ
①提出物を出さない子の解決方法
- 理由を聞く
- メリットを伝える
- デメリットを伝える
②提出物を出さないデメリット
- 孤独になる
- やりたいことができなくなる
- お金がなくなる
③提出物を出さない子への親の対応
- 出すメリットを伝え続ける
- 出さないデメリットを伝え続ける
- 一緒にやる
④提出物を出さない子への親のNG行動
- 禁止
- ご褒美
- 比較
この記事では、提出物を出さない子に提出物を出させる方法について解説しました。
この記事の内容を理解し実践すれば、あなたのお子さまは提出物を出すようになり、成績が上がります。
ぜひ実践してみてください。
また本ブログでは、勉強に関する情報を毎日発信しています。
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最後までご精読いただきありがとうございました。